梟は闇の中で優雅に飛び周り、
世界をその大きな眼で見据え、
大きな頭で思考する存在……
まさに、哲学的な生き方の象徴なのですが、
現在の梟は闇の中に溶けそうです。

 世界との乖離を実感した時の、
この孤独感は何故、感じるのでしょうか?

 今までの梟ならば感じなかったでしょうし、
乖離している事自体さえ興味を抱かなかったでしょう……

 唯、己が道を追求するのみ、
我の存在は孤にして一、
世界は観察対象に過ぎず……

 今の世界での生きている実感が薄れていくのを感じる
他人のコピーをしても空虚なだけだ、
別にそこに善意がある訳ではない、

 今の梟は仮面が完全に砕けてしまった状態だ。
狂気の仮面がなければ、
ただ虚ろな世界の穴があるだけ、
そこは世界と隔絶した世界、穴だ。

 梟は正常な精神が狂気を装っているだけなのだろうか?
それとも本当にキレているのだろうか?

 梟の在り方が定まらない、
梟が梟たる存在でいるために必要なものとは何だろうか?
知か? 信か? 勇か? 優か? 仁か?

 さて、また不安定……今度は狂気の仮面を厚くするのではなく、
今度は闇に溶けそうだ
光の世界に生きるのは苦悩と苦痛に満ちている
光は眩しいなぁ……